【ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく】 堀江貴文

時代の寵児と呼ばれたホリエモン。
祭り上げられたかと思うと、強烈なバッシング。
そして証券取引法違反で逮捕、2年6か月の実刑判決。

それだけを知ってる人からすると、逮捕された=悪い人 みたいなイメージだけがついているかもしれない。類まれなる才能を使い誤ったと。

この本の堀江さんは、実に真っ裸。すがすがしいまでの清らかな真っさら。
これまでの本の、とにかくガンガン行こうぜ!と突っ走ってるだけじゃなくって、真摯に反省したり後悔したり、子供の頃のことから何から自分を客観視し、飾ってる風もなく、良く思ってもらいたいという思いも感じられない。淡々と真っ裸な自分をさらけ出している。
それでもって、散々思考を積み重ねてきた結果、勝手に湧き出てきてどうしようもない思い「働きたい」。その熱い思いについて誠実に語っている。

働くとは何なのか、何の為に働くのか、これらは堀江さんにとって、生きるって何だろうとか、何の為に生きるのかとかと一緒なんだろうな。

その中にある、「やりたいこと」についての記述。
やりたいことって何だろう。会社を辞めてから1年近く、悩み続けてたワタシ。
堀江さんが言う、「考える」じゃなくて「悩んで」たワタシ。
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「やりたいことがない」は真っ赤な嘘だ
p113 海外の旅番組を見ていて、フランスの田園風景が映る。「こんなところに住めたら最高だなあ」と思う。英語に堪能な人を見て、羨ましく思う。自分と同年代のベンチャー起業家に刺激を受ける。
・・・・それでも、これといったアクションを起こさないのは、なぜか?
理由はひとつしかない。
最初から「できっこない」とあきらめているからだ。
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ホントに、今はそう思える。
やりたいこと(=広告・宣伝・マーケティングを通じて、モノやサービスの良さを伝える)を、自分のやりたいことなんだ!って思えたのって、自分の中の壁を取ったからだ。
やりたいことはなんだろうって考えてる中で真っ先にあったのが、15年も広告に関わってきたけれど、私は結局素人だ、という思い。私は宣伝の仕事をしてましたと胸を張って言えない自分。
できっこないという思い。
散々悩んで色んな本読んで沢山の人に会って、出たのは、
結局好きなのはそれ。今からでも出来るかも。
という思いだった。できないというのは、私が決めてるだけで、誰かにダメだと烙印を押されたわけでもない、と。

働かないと生活がやばいってのはモチロンあるけど、ワタシも、それだけじゃない。
それだけなら生活水準をもっと下げて切り詰めたらいいんだしね。

働くことは生きること。僕らは、自らの生を充実させるために働くのだ。

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