加害者・加害者家族の支援

こんにちは、トミナオです。
選択理論心理学を提唱したウィリアム・グラッサー博士は、精神科医です。ウツ、統合失調症などのいわゆる精神病といわれ、薬を処方されて治療されるものも、グラッサー博士は、薬を使わずに治すということで有名です。また。刑務所で選択理論を教えることで、再犯率が劇的に下がったという結果もあります。

選択理論を学んでいると、どんな人でも、人は、いつからでも、どこからでもよくなれる。という言葉が腑に落ちるようになってきます。

しかし、事件や事故を起こした加害者の支援ができるかとなると、未知に対する恐れなどから、そう簡単に踏み込めるものではありません。

選択理論を用いて、DV加害者更生プログラムをしている、ステップの栗原代表の講演を聞かせて頂いたことが何度かありました。DV被害者支援をしている団体はあるものの、加害者更生プログラムをしている団体は少なく、大勢の加害者が学びを共にされています。
一過性の支援ではなく、52週にわたって、週に1回選択理論を学ぶことで、DV加害者が怒りにどう対処するか、自分自身のコントロールを身につけ、他者と良好な人間関係を築けるようになります。
栗原先生のお話を聞くと、人ってすばらしい。本当に、人は、いつからでも、どこからでも良くなれる。とジーンとします。

先日「息子が人を殺しました。加害者家族の真実」を読みました。
「人に迷惑をかけてはならない」と教えこまれ、世間のルールに従順であることが善である日本では、世間のルールから少しでも外れると、厳しい社会的制裁が待っています。そして、海外では励ましの声が届くことが多い加害者家族は、日本では、「なぜ気づかなかったのか」「親の顔が見てみたい」などと言われ、塀の中にいる加害者本人よりも厳しい社会的制裁を受けることも多々あります。家族への制裁が犯罪抑止にはつながらず、社会全体で更生につながる支援が出来たらと思います。

日本で初めて加害者家族支援のNPO法人を立ち上げて、多くの加害者家族の支援をしてきた著者が、最後の章「犯罪者にしないために親ができること」で書かれていること。
殺人などの重大な犯罪を犯している人は、動物虐待、家庭内での暴言、暴力など何らかの問題行動を起こしていることが多い。そんな時に重要なのは「罰」ではなく「ケア」の視点 ということです。

加害行為を見つけた場合、反射的に、非難や叱責をすることが当然のようになっている人も多いでしょう。例えば、弟が兄にいじめられたと泣いていたら、反射的に兄を叱り、弟を慰めるなど。しかし、ここでひといき入れ、兄弟の両方に、お話を聞くね と聞く耳を作るだけで心に与える影響がだいぶ異なるというのだ。
放任してきたから加害行為に及ぶのではなく、過干渉と思われるような場合でも加害行為は起こる。迷惑をかけてはいけない と怒ることより、子供の感情を受け止め、受容する。
親はわかってくれる その思いがもたらす影響は大きい。

私自身、世間一般のルールに縛られ、そこからはみ出るのは良くないことだ と教えられ、そう思いこんで生きてきた。次男が不登校になったことで、「学校に行くのは当たり前」という「普通」よりも、生きていて幸せであれば良い という自分の中での軸を持つことができた。そこで初めて、世間一般のルールと自分や子供を照らし合わせるのではなく、一人の人間として、自分や子供と向き合うことができ、そのままですばらしい と受け入れることができた。

誰しも、ある日突然、加害者に、加害者家族になるかもしれない。
何かあったときに、本当に「人は、いつからでも、どこからでもよくなれる」と心から信じ、相手の反応に関係なく愛を持って接し続けられるのだろうか。

まずは、何か行動をするときに
「私がすることは、相手と私の距離を近づけるか、それとも引き離すか」
を考え、良好な人間関係を築くことから始めよう。

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