子供に、何のために勉強をするのか と聞かれたら。

子供って「何のために勉強するの?」とか、「この方程式って将来使うん?絶対いらんやん」とか、突然言ってきますよね。子供がいるけど聞かれたことがないって人も、ちょっと大きくなってきて自分が解けない問題に出会ったとき、ちょっと怒り気味に、なんなんこれ意味あるの?みたいに聞いてきたりするかもしれません。
そして、子供がいない方も、過去に1度は、なんでこんなことをさせるんだ!!意味ないじゃん!!と、自分自身が思った経験があるかもしれません。

「何のために勉強するの?」と聞かれたときだけじゃなく、勉強する意味を見いだせず嫌々勉強をしているときに、やる気を出させたり、自発的に勉強をさせるためにも、何かしら自分の中での返答を持っておきたいなぁと思ってます。

で、うちは、聞かれたときにはこう答えていました。

私の中の結論としては、勉強をするのは、選択をする自由を得るため。
選択をする自由があると、人生が豊かになると思っています。

選択する自由とは
仕事が1~100まであるとして、自分が80番目の仕事をしたいな!と思ったとします。で、その80番目の仕事をするためにAという会社に就職したい!と思ったとします。でもAは大学を卒業してないとそもそも応募できない。という事ってあります。で、自分が大学生ならAを受験することができますが、大学に行ってないと受験することすらできません。
仕事の1~30は中卒なら受験可、31~60は高卒なら受験可、61~100が大卒なら受験可
とあったとすると、大卒だと1~100の中から選択することができます。大卒だけど、結局1番目の仕事を選択するのは全然いいんです。でも、1~100個ある中から選ぶってのと、1~30の中から選ぶってのと、選択の幅が違う。そんな感じで、選択の幅が広がり自分で選べる自由があるというのは、自分が好きなことができる可能性が高まり、人生を豊かにすることができると思っています。

大卒じゃないとダメだとかそんな話をしてるんじゃないです。例え話として就職のことを書きましたが、いろんなことに当てはまります。
知らなければ選択肢なく1つのことをすることになっても、「知っている」と、選択肢は広がります。
選択肢が広がると人生が豊かになります。自分が選ぶことができると、自分にとって良いと思えるものをすることができます。

では、選択する自由を得るために、勉強をすることで何を身につけることができるのか。

まず1つめ、考える力
勉強をすることで、考える力を身につけることができます。
何も考えずに物事を進めるより、考えて物事を進めるほうが、より成功に近づきます。また、物事を進めてからも、考えることによって、トライアンドエラーを繰り返し、より成功に近づけることができます。
何をするにも、考えながらしている人と、何も考えずにしてる人っていますよね。Aをやってみて、うまくいかないなぁと思う。なぜうまくいかないんだろうと考える。じゃBをしたらどうかと考える。やってみる。うまくいったらいったで、なぜうまくいったのかを考える。そうやって考えてしていると、再現性のある成功を積み上げることができます。
勉強をすることで、考える ということを繰り返すために、知らず知らずに考える力がつきます。

2つめ 覚える力
勉強すると、語彙・漢字などの文字情報だけじゃなく、ありとあらゆるものを覚える力が要求されます。
覚える力があると、自分の中の引き出しが多くなり、覚えたことをアレンジして目の前のことに対応する範囲も広くなります。また、引き出しの数が多ければ多いほど、いろんなことに共通点を見出すことで、理解して腹落ちすることもできます。1つの情報を聞いただけでは、ふむふむとしか思わないことでも、別の人から同じようなことを別の角度から聞いた時に、あーそういえばあの時こんなこと言ってたのと同じか。なるほど!と膝を打つことがあったりします。そんなのには、1つめに聞いたことを覚える力がないと、そもそも、なるほど!につながらないですね。
勉強をすることで、覚える ということを繰り返すために、覚える力がつきます。

3つめ 正しいことは何かを理解する力
勉強をすると、「問」があり「答え」があります。何が正しく、何が間違いと言われるのか。そういう、正しいといわれることは何なのかを理解する力ができます。様々な読解力を求められる問を考えることで、自分以外の人間が言いたいことは何なのかを理解する力を身につけることができます。無機質な数字から法則性を見出したり、なぜ雨が降るのかとか、なぜ暑い季節と寒い季節があるのかを理解したりできます。そして、本当に正しいことかどうかはさておき、一般的に正しいといわれていることは何か ということを理解することができます。
勉強をすることで、分かる・理解する ということを繰り返すために、理解する力がつきます。

4つめ 今の自分では理解できないことに向き合う力
勉強って、基本的には、分からないことを知る・わからない事が分かるようになる、この繰り返しです。生きていると、今の自分の力ではどうしたらいいか分からないことに山ほど出会います。そんな時に、分からないとこに向き合う姿勢がないと、広がりがなく、選択肢がどんどん狭くなっていきます。分からないことに出会ったとき、まずはわかってる人に聞いてみようとか、自分で考えるだけ考えてみようとか、何かで調べてみようとか、何かしらの解決する力を持っていると、分かっていること・知っていることがどんどん増えます。
勉強をすることで、理解できないことを理解する ということを繰り返すために、今の自分では理解できないことに向き合う力がつきます。

これらの
1.考える力
2.覚える力
3.正しいことは何かを理解する力
4.今の自分では理解できないことに向き合う力

という、4つの力を、勉強することで身につけることができます。

そして、この4つの力を身につけると、選択する自由を得ることができます。
学生なら、4つの力を身につけることで学力を高くすることができ、始めの例にあるように、仕事を選ぶ、選択肢を広げることができます。
仕事をしている年齢なら、この4つの力が身についていると、自分が携わっていることを成功に導ける可能性が高くなるために、デキルやつ になることができます。デキルやつになると、自分が好きな仕事ができる選択肢をもつことができます。デキナイやつに頼める仕事は少ないけど、デキルやつに頼める仕事は多いですよね。で、その頼める仕事の沢山の中から、自分が好きな仕事を選ぶことができるんです。

ってことで、私が考える
子供に、「何のために勉強をするのか」と聞かれたら。の答えは、

勉強することで
 1.考える力
 2.覚える力
 3.正しいことは何かを理解する力
 4.今の自分では理解できないことに向き合う力
を身につける。

これらを身につけることで、選択をする自由を得ることができる。
選択をする自由があると、人生が豊かになる(自分が好きなことができる)

だから、人生を豊かにする(自分が好きなことができる)ために勉強するんだよ。

って感じです。
私は子供に聞かれたときはこう答えてますが、皆さんはなんて答えてますか?

よく読まれている記事

*

よく読まれている記事

  • ピックアップ
  • Category