ナンバーツーの役割は、圧倒的に、ナンバーワンの味方でいること。
課長、次長、副リーダー、副店長、色々あるけれど、自分はナンバーツーだ。って人。社長と副社長だけじゃないよ。小さい単位でも、リーダーがいてその下ならナンバーツー。
ナンバーツーって、上司でもあるし部下でもあるから、上司からは好きなこと言われるし、部下からは深刻な悩み事を言われるし、もう一体私はどうしたらいいのよ って人。ナンバーツーって一体何をしたらいいんだろう。
ナンバーワンは、明後日のことを見ているから、ナンバーツーは今日と明日のことをせよとか言われるけど、もっと手前の、心のもちようの話。
ナンバーツーがすることはたった一つ。
圧倒的に、ナンバーワンの味方でいること。
これだけ。
ホント、これだけをしてたら良い。
イエスマンになれって意味じゃない。
圧倒的に、ナンバーワンの味方。
自分はどこに立ってるのかって話ね。
スタッフ達と一緒に立っててナンバーワンを見てるんじゃない。
立ってる場所はナンバーワン側。ナンバーワンと一緒に立って、周りを見てる。そんなイメージ。
その心でいるために、その立ち位置でいるために何をしたら良いんだろう。
1.ナンバーワンの考え方をトコトン理解する。
何か指示が出たとする。自分は、腹の底から理解しないといけない。
何でそんな指示を出すのか、それをすることによって何をしたいのか、どういう結果を求めているのか、そこから考えられるリスクはどんなで、どう対応すればよいと考えているか、などなど。
何で?というのをクリアにしておく。
自分が部下に伝えるから。
ナンバーワンが指示を出す。浸透させるのはナンバーツーの仕事。
そうなると、現場から、何で?とか、そんなことするならこっちの方がいいじゃないですか!とか、色んな意見や文句やもろもろ出てくる。もしくは指示を無視とか。そうなったときに、自分が、ナンバーワンの考え方を部下に伝えないといけない。
きっとこうだろうではなく、これはこういう意味なんだとか、そこはちょっと変えてもいいけど、この部分は絶対変えてはダメ とか。
そんな時に、ちゃんと、トコトン、ナンバーワンの考え方を理解してないと誤った指示を出してしまうし、誤った対応をしてしまう。長く一緒にいる上司だからそんなこと聞かなくてもわかってるよ。は大間違い。たとえそうであっても、これってこういう事だと理解してるんですが合ってますか?と聞くべき。まずはナンバーワンの考え方をトコトン理解する。
2.絶対にナンバーワンの批判をしない
自分は、圧倒的にナンバーワンの味方でないといけない。ということは、批判をしてはならない。絶対に。
でも、ナンバーワンだって、人なんだからオカシなことを言いだしたり、現場を全然わかってないよねってことを言ったりもする。そういう時は、どうするか。
本人に言う。
本人に言うのだ。間違っても部下に、あの人変だねとか、あの人何考えてるんかさっぱり分らんわ とか言ってはいけない。本人に「〇〇についてどう考えてるのか分からないので教えてください」と言う。
ナンバーワンに忠告したり意見したりできるのは自分だけ。他の人なら絶対に言わないことも自分だからこそナンバーワンに言う。
でもその時に大事なこと。自分が立ってる位置は、スタッフ側ではない。自分はナンバーワンと同じ場所に立ってる。その立ち位置を忘れずにモノを言わないといけない。
「〇〇について、どうするつもりなんですか!」とか、「〇〇の指示、みんな絶対無理って言ってます!」とか、そんな子供みたいなことを言うのは、自分が立ってる位置がおかしい。ナンバーワンと同じ場所に立って考え、意見をする。
そうやってしてると、ナンバーワンの批判を部下に聞かせることはなくなるはず。
ナンバーツーになったから、もっと数字のことを把握しなきゃとか、スタッフの面倒をみなきゃ とか、色々不安になるかもしれない。でも、することはただ一つ、圧倒的にナンバーワンの味方でいること。
それさえ分かってたら、部下から深刻な悩み事を言われたときも対応が変わる。
「〇〇さん(ナンバーワン)も含めて、誰にも絶対言わないでくださいね」と相談を受けたとする。本当に誰にも言わないナンバーツーはダメだと思う。ナンバーワンに「〇〇さんから、絶対に言わないでと言われたんで、漏らさないでくださいね。〇〇〇〇と相談を受けました」と必ず報告するべき。
自分が立っている場所はどこなのか。常に頭に置いておくだけで動きは自然に変わってくる。