【悩みどころと逃げどころ】 ちきりん 梅原大吾
社会派ブロガーで、月間200万PVの、ちきりん
ギネスに認定されている世界一のプロゲーマー ウメハラ
頭が良くて容量がよく、良い学校を出て大企業に勤めた 学校エリートのちきりん
小学生のころから格闘ゲーム一筋で、17歳で世界大会に優勝、学校は寝る所だったウメハラ
そんな二人の、4年・100時間にもわたる対談を書籍化したもの。
もう、あらゆるところが全く違うんだけど、二人に共通しているのは、「思考し続けている」こと
梅原大吾さんは非常に面白く、小学校で、黒板係りは本当に必要なのか。とか考えちゃうわけですよ。
何でも一律に決まった事をやれ、理由は考えるなっていう学校が嫌い。でもそんなの、今大人になったから私もそうかもと思う部分はあっても、小学校の時に友達がそんなの言ったら キョトン ですよね。
でもそうやって、考えて考えて考えて、考える という事をずーっと続けてきた人だから、何事に対しても非常に本質的な部分をとらえてる。
例えば、こんなくだりがあって
〝 ウメハラ 数学ってものすごく複雑な事象を単純化する学問だと思うんです ”
こういうのって、深く考えた人しか言わない。そもそも数学ってね とか考えないし。
これは一部であって、そりゃ数学はそうでしょうって言う人もいるだろうけど、色んなことに対して、何も考えず当たり前として接することが多すぎる私にとっては、こういう、物事を深く深く考え、そしてシンプルな答えにたどり着くって非常に尊敬。
で、そんなに深い思考力を持った梅原大吾さんって、学校ではずーっと寝てて、だから通知表も1か2なんですね。で、かたやエリート街道を歩いてきたちきりんは、同僚の、良い学校を出て大きな会社に入ったエリートたちが、梅原さん同様に深い深い思考力を持っているかというとそうでもないと感じている。
なら、学校って意味あんの? 行く意味ないんじゃない。とちきりんが言っちゃう訳ですよ。
そしたらね、オモシロイのが、学校でずーっと寝てた梅原大吾さんが、いや、学校は行った方が良いとか言うんですね。
そこから、「いい人生とは何か」という、人として非常に本質的な問題について二人で話したりと、とってもとっても面白い本でした。
何が面白いってね、二人とも、アウトローなんですよ。
社会の、学校の、これが正しいって言うのが、本当に正しいの?そんなコトないんじゃないの?だって私たちはそんなの正しいと思ってないけど成功してるよ って。
お手手つないで仲良く と言われてたのに、学校を出たら、全てが競争。
会社だって、別の会社に行けば文化が違ってルールが違う。
正しいと思ってたことが正しくないかもしれない。
そんな感覚は、出来るだけ若い時に身に着けた方が良いと思う。
柔軟でスポンジのような受け入れる容器があれば、自分の器はどんどん大きくなっていく。
あー面白かった。