【GRIT やり抜く力】アンジェラ・ダックワース
この本のことはずっと気になりながらも、レビューを沢山読んで読んだ気になってた。でもやっぱり自分で読むとまた感じ方も違う。
うちのお兄ちゃんは高校一年生。今まで公立中学でいろんな成績の子がいる環境だったのが、ほぼ同じ学力の子たちに囲まれる環境になって、勉強するという環境に慣れるのに大変。「俺は地頭が悪いからしょうがない」としょっちゅう言う。確かに最近読んだ【言ってはいけない】とかだと、知能の60%とかは遺伝によるものだから、ある程度は地頭に左右される。
でも、この本によると、才能だけでは成功できない。とのこと。
それも理解できる。
すごく良い大学を出ている人。話をしていると頭が良いな と感じる人。
その人が仕事が抜群にできるかというとそうでもない。もちろん頭が良い人で仕事ができる人もワンサカいるけれど、頭が良ければみんな仕事ができるかというと全然そうじゃないよなと感じる。で、GRIT。
才能だけでは成功しない。成功するのに一番必要な力が、GRIT やり抜く力 である。
挫折をしてもめげない。簡単にあきらめない
達成まで何か月もかかることに、ずっと集中して取り組む。
一度始めたことは、必ずやりとげる。
など。やり抜く力。
うちの家族で一番この力が強いと感じるのは、弟くん。
幼稚園の時に、なわとびの二重飛びをしたい!と練習を始めたとき、ご飯を食べる・トイレに行く 以外、8時間くらいぶっ通しで練習してとうとうできるようになったことがある。レゴもやり始めたら出来上がるまではトイレに行くだけ。2歳ころからの、誕生日・サンタさんなどのすべてのプレゼントはレゴ。習い事は辞めたいと言ったことがなく、ただ追加されていく。
じゃそういう、やり抜く力 は、もともと生まれ持ったものだからどうしようもないのか。
そうではない。
興味を持ち、意図的な練習を繰り返すなど、内側から伸ばす。また、課外活動を2年以上続けるなど、外側から伸ばす。という風に、どうやったら やり抜く力 を伸ばす方法が沢山具体的に書かれています。
また、では、やり抜く力だけがあれば良いのか?というと、そうでもなく、やはり才能もある程度は必要。
だけど、才能が必要なのは必要なんだけど、
才能×努力=スキル
スキル×努力=達成
という風に、努力は二重に影響する。だから、才能が小さくても、努力の影響度の方が断然高い。
じゃ、冒頭のお兄ちゃんのように、俺は地頭が悪いから無理やねん。 と思っちゃうのは何でなのか。お兄ちゃんだけじゃなくて、例えば、イチローは普通じゃない、東大生は自分たちとは違う、と、神化してしまうのは何でなのか。
それは、〝そう思うのが自分にとって楽だから″ だそうだ。
あの人は才能があるからできる、自分には才能がないからできない。しょうがないよね。と納得しやすい。
それが、「あの人は血のにじむ思いをして、死ぬほど努力したからそうなったんだ」と、言われると、腰が引ける。だから、自分の努力に関係ない「才能」というのに逃げてるんだそうだ。
七転び八起き。楽天的に、やり抜く。
まずは、やり抜く力は大切なんだ。だから、やり抜こう!と思うようにしよう。