不登校日記 期待してたよりずっと良かった、先生にも参加してほしい「不登校教育フォーラム」

同じく不登校の子を抱えるママから教えてもらった、不登校教育フォーラム。
学校の先生も多く参加すると聞いてたけど、正直、あまり期待せず参加。そしたら、すごく内容が良くてびっくりした。

話をしてくれたのは、青山高等学校の現役の先生。

青山高等学校は、全寮制で、生徒の3~4割が、不登校経験者。意図してそうなった訳ではないんだけど、15年くらい前から徐々に増え、今ではそこまでの割合になったとのこと。意図して不登校の子を集めたわけではないから、初めのころは大変だったと。普通は学校に来ないと、単に、欠席 にチェックを入れるだけ。だけど寮だから、学校に来ないと部屋まで起こしに行く。そして、「おい!!起きろ!!!甘えるな!!!!」みたいに、こっちがキレてしまって言ってしまった子は、その後3年間口をきいてくれなかった。とか、様々な失敗やらを超えての経験の積み重ね。

3500人以上の不登校経験者と日々でわかった、不登校児の傾向、不登校になる原因、再登校する・自立するために必要なこと。それらについての講演であった。

まず、小学生・中学生の不登校児は、12万人。1クラスに1人はいる状況。
不登校の原因は、分からない
原因は探せば探すほど分からない。様々な原因を探りまくって、結局分からないから、最終的に行きつくのは、お母さんが「自分の育て方が悪かったのだろうか」と思うこと。
これは、割れた茶碗を持ち続けているのと同じ。とのこと。

茶碗が割れた時どうするか。
材質は何だろう?とか、この形が悪かったのか?とか、持ち方がダメだったのか?とか、別の材質にしたらいいんだろうか?とか考えない。サッサと片づける。不登校も同じ。不登校になったということで原因を探し続けても解決しない。割れた茶碗をいつまでも持ち続けるお母さんが多いが、サッサと片づけて、前を向くこと。

次に、不登校を経験した生徒の傾向は、
感受性の強い生徒が多い。ということ
・気にしすぎる(よく気が付く、やさしい)
・こだわり(完璧主義、食べ物や人の好き嫌い、マイルールがある)
・人見知り
・プライドが高い

弟くんにも共通することがある。そして、こういう感受性が高い子には、演劇、合唱、ロボット、プログラミング、など、感性を刺激することをすると、いきいき・キラキラすることが多い。

講演の途中で、不登校を経験し、現在 青山高等学校に通っている生徒が2名参加し、体験談を話してくれた。

・夜は、明日行こうと思うけど、朝になると行けなくなる
・行かなきゃいけないと思っている
・先生や親にしてもらって嬉しかったことは、
学校や勉強に関係ないことを色々話してくれた。趣味の話を一緒にしてくれた。命令口調じゃなく、感謝の言葉を入れながら、対等に話をしてくれること。
とのこと。

学校の先生の参加者も多いようだったが、こういう、不登校を経験して抜け出した子の子を聞けるというのは非常に貴重だと思う。

弟くんの先生や、知り合いの先生と話してて思うのは、先生によって全然違う ということ。みんなが共通して不登校についての勉強とかは全然してなくて、すごく良い対応をしてくれる先生は、たまたまそういう人っていうことに過ぎない。ということ。みんな一生懸命なんだけど、それが、逆に子供や親を傷つけてしまうこともあるだろう。
こうするのが良い。というある程度の指針を先生も勉強してくれてたらなぁと思う。

また、感受性が高い子は、周りの影響も受けやすい。周り(学校・親)が変わることで、子供も変わる。具体的にすべきこと

自信をつけること
単に、寮に入れる、生活環境を変える、転校する などしても意味がない。日々の声掛けが何より大事とのこと。

1.不安に触れない
・過去のこと(不登校の原因や、過去の失敗)については触れない
・勉強・学校に関することに触れない
勉強の遅れ、クラスに入れないことを責めない。漠然とした質問「将来どうするの?」「クラスに入れないと仕事できないよ」は言っても責めるだけ。
「学校に行きなさい」がもっとも傷つくワード。なぜなら、行きたいけど行けないから。家で趣味の事や好きな事ばかりしていても、サボってる訳ではない。

2.一緒に活動する
・なんでもいいから、子供がしたいことを一緒にする
・掃除、料理、ゲーム、テレビ、おしゃべり など、子供がしたいこと。ゲームでも良いから、好きなことをただただ話すなど。先生として、親としての立場で話すのではなく、一人の人間として扱う。
・不登校扱いしない
「おはよう」「おやすみ」などの普通の声掛けが大切。普通に接する。

3.褒める
・男子には 勇気づけ
何かしている時に褒めれられも男子は聞いてない。終わってから、どうやって工夫したの?とかを聞いて褒める。
・女子には ありがとう
誰かの役に立ってる、という貢献感がエネルギーになる。自分で自分を褒める

これらができてから、きっかけを作る。
・外出する習慣を作る
知り合いに会わない場所、時間。外に出る癖を少しずつつける
・進路選びをいいきっかけにする
将来どうするの?という漠然とした広い質問ではなく、パンフレットを見ながら、この学校かこの学校か、どれに見学に行く?というような具体的な質問をする。

など。

基本的には、この前読んだ本
不登校は1日3分の働きかけで99%解決する
と書かれているのは同じ。

それが、実際、具体的な話とともに聞けたのが本当に良かった。

不登校の子が、再登校する率は低い。再登校しても、別室登校や保健室登校も多い。だからこそ、できるだけこれで良いと思える声掛けや環境を作ってやりたい。
何が正解かなんて、本当に分からない。

講師の先生が言ってたのが、不登校になるきっかけは1000人いたら1000通り。だけど、再登校するのは1通りしかない。それがこれだ。ということ。

とにかく、本人が自信をもって自立できるように、信じて、声掛けをしていこうと思う。

今日も家族でテニスに行ってきた。2 の 一緒に何かをする、は、毎日できてる。毎日のことが少しずつプラスに働いていると良いなぁと思う。

 

 

——
<スポンサーリンク>



——

よく読まれている記事

よく読まれている記事

  • ピックアップ
  • Category