DV加害者支援/ステップ栗原さんの講演

こんにちは トミナオです

先日、選択理論心理学会大阪ほんまち支部会にて、DVの加害者支援をしている、NPO法人Stepの栗原理事長の講演を聞きました。被害者支援は聞くけど、加害者支援を聞くのは珍しい。

栗原さんは、2001年から被害者支援としてDV被害者を保護するためのシェルターを始めたが、被害者支援だけではDV被害は減らない と、加害者支援を行うことにされたとのこと。

1週間に1回、52週(1年間)、選択理論心理学の学びを通じて加害者の更生を行うプログラム。

DVと言えば、暴力。という認識も多いかと思うが、口での暴力ももちろん、何もかも全部妻にしてもらう、自分は何にもしない依存 常に不機嫌 なども、相手を支配するDV。

栗原さんのすごい所は、人って変われる。という信念があるところ。

DVの加害者の特徴としては、依存、自分は正しい、怒りの表現方法が分からない、社会では尊敬されている などがあり、それを聞くと、性格的なもの?とか思って、どうしようもない(変えられない)と思ってしまう。

しかし、人って変われる。
それは、加害者でも同じ。だから、加害者を裁かない。

加害者の9割は「妻が自分を怒らせる」と言う。その加害者に対して、選択理論心理学の理論と実践を学ぶ機会を提供。
「妻が怒らせるのではなく、自分が怒りを選択している」ということを知り、怒りや不安を消すためにどうしたらよいか という考え方を学ぶ。

相手は最善の選択をしている。
会話の目的は、相手の願望を知ること。

ある夫婦
栗原さんのもとに来られ、奥さんは、旦那さんがいつも話を聞いてくれない。今日変わる兆しがなければ離婚する、と言い、旦那さんはいつも聞いてるじゃないか と目の前でケンカ。

20分ほど聞いたところで、永遠に続きそうだと思って栗原さんが、旦那さんに
「奥さんの顔を見て、目を見て「そうなんだね」と言ってみてください」
と言い、旦那さんが、奥さんの目を見て「そうなんだね」と言ったら、奥さんが涙を流し、離婚せずにやっていきます。と。

傾聴するって、相手の命を受けとめること。

ダ行であいづち を サ行でのあいづちに変える
ダ行(だめだ!だから?でもさー、どうせ)
サ行(そうなんだね、さすが、その通り、知らなかった、すばらしい、それで?)
理論と共に、こうやって具体的な実践を学ぶ

学んだからと言ってすぐに変われるわけではない、だからこそ習慣化のための52週。 選択理論が考え方のベースとなり、それが習慣になれば、更生され、同じことを繰り返さない。

Stepでは8割の加害者が更生している。

人は変われる
人ってすばらしい。

 

 

NPO法人 Step https://www.npo-step.org/

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