【努力不要論】 中野信子

脳科学者でMENSAの一員である天才、中野信子さん。
経歴だけ見ると、こんな人が書く文章なんで読めそうもないんだけど、
どの本もめちゃめちゃ読みやすい。日ごろ発信しておられる内容も
非常に分かりやすいので結構好き。

 

この本は、日本に蔓延している「頑張っているのに報われない」に対して、
脳科学的なアプローチから解いた本。

 

まず、努力といって思い浮かぶのは
 努力をすれば何とかなる
 努力が足りない
 苦労した分だけ成果が出る
というようなこと。
これらは本当なのか。

 

中野さんが言うには、努力には正しい努力と無駄な努力がある
真の努力というのは、
成果を出すために必要な
 1.目的を設定する
 2.戦略をたてる
 3.実行する
ということである。

 

面白い例で、アラフォー女子の婚活があります。
アラフォー、まさに私。知り合いでも婚活をしている人はたくさんいます。
婚活女子がやりがちなのが【自分磨き】
これは、満足度が非常に大きいので、努力だと勘違いしてしまうけど、
2.戦略を立てる
が全くできておらず、3.実行する だけをしている状態である。
1.目的を立てる を 「専業主婦になる」と設定した場合
間違った努力は「高学歴の人と出会うために起業や東大を目指す」ということ。
それよりは、そういう人が好むような短大に行き、適切な人を紹介してもらい
さっさと結婚するということ。整形をする、家柄の良い家の養女にしてもらう
など、目的に沿った戦略を立てられない時点で負け。
なので、38.39になって結婚のための女磨きをしているのは、本当に残念とのこと。
あぁグサリ。ですよね。だけど、非常に分かりやすいたとえ。

 

じゃこの様な、努力をすれば何とかなる!というような自分いじめは
人類共通なのかといえば、どうも日本人特有っぽい。
それは、日本人は「セラトニントランスポーター」というたんぱく質が
世界一少ないことに起因しているらしい。
【努力が足りない」と言われた時、幸せホルモンを取り込む
セラトニントランスポーターが少ない日本人は「そうか、私が悪いかも」と不安
になる。だけど、欧米人は楽天的で、自分の考えが間違っているか
というフィードバックがそもそも少ない傾向があるとのこと。
なので、日本人は元々自分を痛める思考の傾向にあるから、自分の才能を
把握し、自分がしたいことは何なのか、それにあった適切な戦略をたてて
実行しているのか、などをメタ認知することが大切。

 

確かに、頑張ってるという状態は、「頑張ってるから大丈夫」という根拠のない
満足度に満たされる。論理的でもなければ根拠もないから、報われることが少ない。
そして報われなかった時に「これだけ頑張ったのに」と卑屈になりがち。
才能、というと、自分には何の才能もないと思ったりしがちだけど、木嶋佳恵
なんかは「美人ではない」という才能を使うことで、男性を安心させ、お金を
引き出していたわけです。自分の才能は何なのかを把握し、できない事は
他人の才能を使いたおし、人生を楽しむための正しい努力をしていきたいものです。

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