【人間関係をしなやかにする たったひとつのルール】 渡辺奈都子

私がこの本に出会ったのは、長男が小学6年の時。14年勤めていた会社を辞めたすぐ後。

会社を辞めたのは、大きく2つ理由があって、そのうちの1つが、子供との関わりを見直さないと家族がおかしくなると思ったから。

14年勤めてたって事は、学校出てからずっとってことで、育休をとりながらフルタイムで働き続けてた。なので、子育てはほとんど母親任せ。母親は、孫の世話を頼まれてるんだから、ちゃんとしないと。という責任感のもと、特に長男にはガミガミガミガミ始終怒っていた。小さいうちはそれでも大丈夫だったんだけど、子供に自我が芽生え始めると、目に見えた反抗期の様になっていった。

帰ってきても、ただいまも言わずに自分の部屋へ直行。わざと怒らせるような態度をとる。家で見てると、母親は、朝顔を見てから寝るまでずーーーーっと長男に怒ってる。

  どうして言う事を聞かないんだ!!

  〇〇しなさい!!

そして私は、おじいちゃんやおばあちゃんに怒られ続けてるのを見るのがイヤで、二人が怒る前に、怒る。
大人が4人もいながら、みんながみんな怒り続ける。
何とかしてあげないと。
どうしてこの子はこんなことするんだ。
こんなことしてたらダメになる。
このままじゃいけない。と思って会社を辞め、どうにかしたいと思ってた時に出会った本。
今考えると、ホント、その時この本に出会って本当に良かったって思う。

この本は選択理論のエッセンスを非常に分かりやすく書いたもの。

外的コントロール or 選択理論

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外的コントロール
・勉強しない子にどうやったらやらせることが出来るのか
・妻に〇〇を分からせるにはどうやったらいいか
というように、人を自分の期待通りにコントロールしようとすること
ムカッと腹が立つ、怒る前提には「私は正しい。あなたは間違っている」という考え。
会社を辞めるまでの、私や、長男を囲む大人たちはまさにこの状態。
何とかして、間違った事を止めさせたい。

 

 部屋をキレイにしなさい
 脱いだ服はすぐに洗濯機に入れなさい
 靴は揃えて脱ぎなさい
 勉強しなさい
 友達とは仲良くしなさい
 ご飯と言ったらすぐに来なさい
 沢山食べなさい

 

そんな、しょうもない事を、毎日毎日言い続けてた。
一方

 

選択理論

 

人は自分の行動しかコントロールすることは出来ない
という考え方。

 

〝私は、自分だけを変えることが出来る”
〝相手を変えることは出来ない。コントロールできるのは自分だけ”

 

仕事を辞め、家にいることもあって、まずは両親に宣言
もう、この子に怒る時には私が怒るから、しつけしようと思ってくれなくていいから。
怒らないで。

 

そして、私自身が、考え方を根本から変えた。
まずは観察

 

長男が面白いと思うものと私が面白いと思うものは違う。
私が面白いと思うものが、正しい訳ではない。
私が正しいと思うことが、正しい訳ではない。
私と長男は別の人間なんだ

 

こう、心の底から思えた時、本当に怒らなくなった。

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部屋が汚いのが、私は本当に嫌なんだけど、本人は嫌そうじゃない。
じゃ、別に、自分の部屋を汚くしたって、まぁいいじゃない。その代り、みんなが使うリビングはきれいに使ってもらう。そうやって、部屋をきれいにしなさい!!と怒り続けてたのをやめたらどうなったか。

 

自分で掃除した

 

そんなわけもなく、汚いまんま。

 

それに気づいた時、面白かったですよ。

 

怒りまくって、毎日ガミガミガミガミ言っても汚い
なーーんにも言わなくても汚い
結局一緒やん って。

 

じゃ怒り損。

 

そして、家の中から怒りがほとんど消えてから、めちゃめちゃ変わりました。

 

長男は、毎日元気に「行ってきます」と出ていく。
長男が好きな話題を振ると、嬉しそうに色々話してくれる。
そして私は、超楽ちん。

 

家族って、自分がどうにかしてあげないといけない存在ではないんですね。

 

そんなことして、何も言わなかったら将来が不安!
ですよね。
大丈夫、母親が笑って毎日楽しく過ごしてたら、きっと良い子に育つ。
どうにかしてあげないと と躍起になるより、子供が、自分とは違うスバラシイ部分を沢山持ってることに目を向け、自分自身が毎日楽しく過ごしてる方がいい

 

 

どうしてあいつはいう事を聞かないんだ。
あいつをどうにか良い風に変えてやりたい。

 

そんな風に思い悩んでる人におすすめです。

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