国立国会図書館・関西館に行きました。

先日、国会図書館に行きました。
初です。初国会図書館。なので、本の感想じゃないじゃん、ですが書いちゃいます。
家の近くの図書館とは全然違う、国会図書館。
初の気分を忘れない内に、どんなだったかを書いておきたいと思います。

まず、国会図書館とは、国会に属する国の機関で、日本で出版されたすべての本が所蔵されています。東京と京都の二か所にあり、18歳以上なら誰でも利用することができます。
私は国会図書館・関西館へ行きました。

■場所
関西館は京都府相楽郡にあります。奈良なのか京都なのか分からない位の奈良県との境に位置します。電車で行くと、最寄駅からバスなどで10分程度かかるため、ちょっと不便です。
車だと、精華学研ICから10分ほどなので、便利です。
平日の朝10時に行ったのですが、駐車場にはまだ1、2台しか停まっておらず、余裕で駐車場に停める事が出来ました。

外観はこちら

国会図書館

■受付
初めての場合は、登録カードを作ります。
1日だけのゲストカードと、何度も利用するカードとがあります。私は翌日も利用する予定があったので、何度も利用できるカードにしました。これは3年間使えます。(更新すればその後も使えます)
登録の際には、免許証などの証明できるものが必要です。

■透明の鞄に入れる
受付でカードを作ったら、ゲートをくぐって中に入ります。
その前に、自分の鞄がB5以上の場合は、中身を透明のビニール袋に入れる必要があります。
私は事前に調べていったので、子供のプールバックを持っていきました。
なければ、受付前のロッカーに自分の鞄を入れ、中身を受け付けにあるビニール袋に移し替えればOKです。
それができれば、改札にピタパをタッチする感じでカードをかざして入ります。

■入れるのは一部だけ
自分たちが入れるのは、国会図書館の中のごくごく一部です。

国会図書館2

断面図は、国会図書館のサイトから借りました。
B4F~4Fまであるバカデカイ建物ですが、自分たちが入れるのは、総合閲覧室と、4階のカフェテリアのみです。
カフェテリアは食事をする場所なので、実質、総合閲覧室のみです。

■総合閲覧室へ
受付をまっすぐ進むと、総合閲覧室です。
サッと見渡すと、思っていたより本がありません。何となく本棚の方を歩いてみても、1つのジャンルにつき並んでいるのは少なく、国会図書館?と思う程です。そう、この時は、ここ以外に書庫があるのを知らなかったのです。
国会図書館では、閲覧室にあるのは、ほんのごく一部の本で、ほとんどの本は書庫にあります。なので、ダラダラーっと興味のある棚のまえを歩いてみて、オッと思ったのを手に取る。というのはできません。

■読みたい本を手にする。
何となく見つけたのを手に取る、というのが出来ない図書館。じゃどうするかというと、検索です。
閲覧室内には沢山のパソコンが並んでいます。受付で作ったカードを置くと、パソコンが使えます。
そこで、NDL-OPACを開き、キーワードなどで検索します。
事前にネット環境があるなら、自宅や職場で調べていっても良いかもしれません。

閲覧室内のパソコンでは、検索してコレ!と思った本は、その画面で「閲覧申込」ができます。すると、図書館の方が用意してくれ、閲覧室内のカウンターで受け取ることができます。
ですので、調べたいことをキーワードとして入れ、コレが良いかも!と思った本を、10冊までとりあえず申込みします。
「30分ほどかかります。」とありますが、10分もしない間に用意頂けました。

■読む
閲覧室内には、1人1つずつ仕切られた机がズラーーッと並んでいます。隣の人と仕切られているだけでなく、前もしっかりガードされているので、周りを気にせず閲覧できます。
そこで、借りた本をガ―――っと読みます。何せ、貸出はないので、ここで読むしかないのです。
とりあえず借りた本を読んでみて、これじゃない!と思ったら、すぐに返却してまた検索します。

しっかりとガードされた空間なので、すっごく集中しやすいです。
ただ、、、寒かった・・・・。12月下旬に行ったのですが、結構な厚着で過ごしました。

■コピー
普通の図書館は、貸出してもらって、家で読む。というのが目的でもありますが、ここでは本を持って帰れません。なので、ちょっとココは引用とかしたいし、もうちょっと読みたいという場合は、コピーをとります。
コピーは、プリンターの近くにあるパソコンで申込書を印刷することから始まります。
パソコンを立ち上げると、自分が今持っている本が一覧となって出てきます。それを、「セルフ」などをクリックするだけ。

セルフ
自分でコピー (A4、B4で14.7円、A3は29.4円です)
即日複写
図書館の方がコピーしてくれます。(A4、B4で25.2円、A3は50.4円と、その分高いです。)
後日複写
図書館の方がコピーしてくれ、後日受け取ります。量が多い場合などに良いと思います。

その後、プリンターにカードを置くと、自動的に複写申込用紙が印刷されます。
そこには、自分がコピーしたい本のタイトルなどが入っており、自分の手でコピーしたいページ数を書き入れます。

受付にそれを提出し、コピーします。
コピーが終わったら、コピーしたものと、提出していた申込書の内容があっているか確認されます。
16時ころから混み始めるので、コピーしたいところが決まっているなら、早めのコピーがおススメです。

■お腹が空いたら4階へ
4階はカフェテリアです。家から弁当などを持って行って食べる事も出来ますし、カフェテリアでは普通の食堂の様に販売もあります。500円~1000円程度、700円もあれば良いって感じでした。
なお、総合閲覧室は飲食禁止です。なので、ちょこっと喉が渇いたな、という場合も、閲覧室を出て飲む必要があります。

何をするにもカードが必要。コピーをとれば、とったものが申請していたものと合っているか確認される。そんな、何についても、「気軽さ」がない国会図書館。それは、所蔵された本が、国の貴重な文化遺産として保存されているからです。中にはこの世に1冊しかない本もあるとの事で、誰かが勝手に持って帰ったりとかが許されないからの様です。

普通の図書館とは違い、オッと思ったものを読む。という事がない場所ですので、しっかりと目的をもっていくことが大切です。
〇〇についての本を読みたい。〇〇についての記事を読みたい。など、何について自分は調べたいのか、が必要です。
家が近い人なら、当日の新聞が全紙あるので、それを読むのも良いかも。

そんなこんなの国会図書館。
ちょっと、うーん分からないなぁって事があって、ボーっと突っ立ってると、すぐに優しいお姉さんが教えに来てくれます。どの人に何を聞いても、非常に親切でした。スタッフも多いので、なんだか何にも分からないって場合でも、気軽に話しかけて教えてもらえると思いますよ。

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