【いつもうまくいく人の感情の整理術】 里岡美津奈

先日、里岡美津奈さんの講演を聞かせていただく機会があった。
せっかくだからきちんと伺いたいと思い、行く前にまず3冊。

 誰からも好かれる人の人と運を引き寄せる習慣
 ビジネスで使える 超一流 おもてなしの  心・技・体
 トップCAが教える ファーストクラスのすごい成功習慣

里岡さんはANAで25年間キャリアを積み、そのうち15年間は、5000人のCAの中から5名だけがなれるVIP担当としても搭乗。退職されてからは、講演や多くの本を出されている方。

女性が多い職場で、体力的にも精神的にもハードさを要求されるCAのトップとして長くおられたわけだし、どの本を読んでも、【プロとは】という非常に強いプロ意識を感じるため、大変厳しい方なんだろうなと思っていた。講演の当日、100名ほどのエステティシャンと一緒に講演を受けるため、素人の私は、「そこ!!姿勢がなってない!!」と指をさされて怒られたらどうしよう と本気で思っていた 笑

実際講演を聞くと、接遇とは、や、接遇の基本であるお辞儀や指さしなども教えていただいたのだが、非常に強く残っているのは、心の安定 ということ。

お客様に密に接するには、こちら心が不安定なのはいけなく、常に安定しているというのが強く要求されるというもの。里岡さん自身、VIP担当に長くいたのも、自分が、とび抜けて語学が堪能とか芸能人のように華やかというわけではなく、いつも安定しているから選ばれたのだ とおっしゃっていた。
お客様やスタッフ、家族や友達など、生活していると様ざまな、「うれしい!」や「かなしい!」や「ムカッ!」があるのは当然。だけどその時にどれだけ、心を揺さぶられすぎないか、そして揺さぶられたときには、どれだけ早く安定状態に戻るか というスキルを身につけなさい とのこと。それは、お客様だけじゃなくスタッフに対しても同じ。そして、悲しい・腹が立つだけじゃなく、喜びすぎない というのも同じ。

実際の里岡さんは、常にふわっとした優しい空気に包まれている。
なのに、とても凛としている。

そして、とても話しかけやすい。

でも本を読んでいると、それらは、里岡さんが子供の時から持っているというより、いろいろ考えて、そうしてきた。訓練して身に着け、訓練して、継続しつづける ということをしてたというのが分かる。

上質なものを身に着け、スキのない身だしなみをすることで、信頼を与える。
常に口角をあげ、目があえば微笑む。

そういう、意識をして作る。そしてそれが意識をしなくても完璧に自分にものなっている。
そんな方でした。

本の中で、「夜中の3時まできれいな人」という言葉が出てきます。
里岡さんの講演日、主催者の方と里岡さんと、そのあと食事にいかせていただいた。それは夜中まで続いたんだけど、ふんわりした雰囲気はずっと変わらず、かといって、一分も乱れることはなかった。
一分も乱れないというと、ちょっと近寄りがたい、周りで酔っ払いがいる場所では浮くんじゃないかと思うかもしれないが、なんというか、ものすごく自然に入り込んでいた。決して流される訳じゃないんだけど、その中に溶け込んでる。そして、帰りのタクシーから降りたとき、私はタクシーの中でご挨拶した後、一番初めに口にでたのが「何時になってもきれいな人だー」。ということ。それくらい、ずっと変わらなかった。

帰ってから、講演で紹介された
いつもうまくいく人の感情の整理術
を読んだ。接遇の講師の、小手先のテクニックでない、生き方・生きる姿勢を書いた本。もちろんご本人を知らなくても、男女問わず、非常に勉強になる本だとと思います。ぜひ。

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