聞いたことが無い言葉、【ユリゴコロ】
なにかも分からぬまま手にして読み始める。

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結婚予定の彼女を両親に会わせてしばらく後、彼女は忽然と姿を消し、父親は末期のガンと診断。父親の死を覚悟したと思ったら、母親が交通事故死。心がついていかぬままに、実家で発見した【ユリゴコロ】と題されたノートを読み始める。

【ユリゴコロ】というノートには、他の人は当然持ってるのに自分には欠けている【ユリゴコロ】を手に入れるため、殺人に魅了される少女の日記が書かれていた

これは物語なのか、事実を書いた告発文なのか。
父親か母親が書いたのではないか　という恐ろしいい疑問に憑りつかれるようにページを読み進める

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腹がたって人を殺めてしまうとか、快楽的に殺すとかではなく、止むに止まれぬものに突き動かされるかのように殺人を犯してしまう日記の誰か。
「殺人鬼フジコの衝動」ほどひどくないにしても、衝動を抑えられず、そうしないと自分を保てない不安定さ。常軌を逸したものなのに、読むのと止められず、一気に最後まで読んでしまった。

単に、殺人を繰り返す物語でもなく、色んな愛もちりばめられている。

ミステリー小説って、やっぱりオモシロイ。